約束のネバーランド 助けを求めて旅に出る
約束のネバーランド 4-7巻一気読み感想(ネタバレ少な目)
公式
アニメ化も決まったようです
GFに届けられた本を通じ、子供たちに謎のメッセージを送る「ミネルバ」はきっと自分たちを助けてくれると信じ、GFからの脱走を目指します。
3巻までは心理戦や頭脳戦のレベルが高かったのですが、ママが堂々と正体を明かしてからはあまりそういった描写は少なくて少し残念。今回は世界の成り立ちや、「約束」について徐々に明かされていきます。これらはもう少し先にわかるのかと思ったのですが案外早い。この漫画のテンポは速くて良いですね。12歳や5歳がそんなに運動もできて頭いいわけないだろ…というのを差し置けば普通の子供(要は特殊能力がない)というのは最近の漫画にはなくて、それもいいですね。また、主人公のエマが前向きな性格なので、話全体は暗くても読んでいて不安になりにくいのもGOOD!
あと明らかに伏線を張ってくれているので、回収が楽しみですね。シスターはママの何の弱みを握っていたのか、ノーマンの台詞「え」(何かに驚いた表情)は何を示していたのか、「七つの壁」とは何か等。
これからの旅で、鬼との直接対決も発生しそうですし、シェルターに居た「おじさん」の過去が明かされるのも楽しみですね。(ところで、年齢的には「おじさん」ってほどではないような…12+13で25歳くらいですよね…)
BEASTARS どんどん主人公らしくなっていくレゴシ
BEASTARS 7-9巻一気読み感想(ネタバレほぼなし)
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最新刊9巻まで読みました!ちなみにRenta!で借りました。風邪をひいてしまいで出歩けないけれども待ち遠しかったので…ちゃんと裏表紙のおまけも読めるのでお勧めです。ちょっと高いですけどね。(2日で300円って…)
6巻までのハルへの恋心を綴った話から大きく変わって、物語開始の「食殺事件」の犯人探しが主軸になっています。演劇部にも大物新獣?「ピナ」(9巻表紙)も加わり、さらにこれまであえて無視されていたであろうレゴシの生い立ちも見え始めます。めきめき成長していって、まさしく主人公のレゴシですが、周りは逆について行けず??
BEASTARSを初めに紹介したとき、動物が登場人物だけれどもヒューマンドラマだと書いたのですが、大きく違うのは「殺人」と「食殺」です。人間は食肉用動物を殺してもなんの罪にも問われませんが、彼らは違う。しかもただの殺人とも違う。でもその違いや緊張感がこの物語の魅力のあり鍵であり、そして最大のテーマになっています。
そんな世界でも普通に恋愛して友人と楽しく過ごして部活動にも励んでいる。俺もしかしてそんなレゴシに嫉妬しているのかもしれないですね。自分はやはりルイに近く、完璧さや将来への希望に向けて投資されていった存在とも言えます。ルイのような強靭な精神やかっこよさは持ち合わせていないですけどね。俺の内面はレゴシで育ちや環境はルイという感じです。
読み終わると早くも次が楽しみですね。おそらくレゴシの過去や食殺犯人との対決が描かれ一気に話が進みそうです。そういえばこのお話の終点は何でしょうか?例えばNARUTOのように「火影になる」といった明確な目標はないですし、犯人が世間に知られて終わりという単純な話でもなさそうです。1巻だと想像もできなかったのですが、まさかレゴシがビースターに選ばれるということもあり得るのでしょうか。レゴシはすごい嫌がりそうですね。あとはゴウヒンのように裏で皆を助ける精神科医になるとか。その方が似合いそうですね。
ズートピア 偏見に満ちた世界で
先日金曜ロードショウで放送していたズートピアを録画しておいたので週末に見ました。ディズニーらしくほのぼのとした雰囲気ながら、「偏見」というテーマを取り扱っており、単純な子供だましなアニメーション映画ではないですね。また、恋愛は描かれない純粋な冒険物語・コメディとなっているのはディズニーでは珍しい部類です。(実は前作のベイマックスはヒーローものでやっぱり恋愛はないのですが)
舞台は最近俺がはまっているBEASTARSと同じく、草食動物と肉食動物が共存する世界です。ライオンが市長という点も同じですね。ただ、こちらはウサギのほうが主人公です。ウサギの警察官はいないんだという周りの評判を覆す決してあきらめないタフさをもっています。一方キツネのほうは「キツネらしく」生きているのですが、彼にも悩んだ過去があり…
多様性をその国の特徴としながら、実は偏見に満ちているアメリカを縮小するような映画ですね。確かに向き不向きは人それぞれなんですが、実力は評価されてしかるべきという希望があるのはいいことです。最近は変わりつつありますが、日本の学歴社会も偏見に満ちていて、こちらは実力で評価されにくいので希望が持てないのは辛いことですね。(俺が主張してしまうと上から目線と言われそうですが...)
ディズニーらしくハッピーエンドなのですが、社会に投げかけた疑問は大きく、考えさせられる映画です。もう純粋な目で観ることはできない俺も汚い大人になってしまったんだなあと思います。
エンディングテーマはいいのですが、意外にも劇中歌はほとんどないですね。(アナ雪のLet it goのような。ほとんどというか、主人公が歌うことはないので、全くないかも)その点、結構濃密な映画です。動物たちはかわいらしいので往年のセルアニメーションでも違和感なく描けたんじゃないかとも思います。
約束のネバーランド 少年少女の頭脳戦
約束のネバーランド 1-3巻感想
(ネタバレ少な目。3話までは読んでください。無料で読めますよ!)
個人的にはDEATH NOTE以来の頭脳戦漫画。(どうやら世間的にもそうみたいです)
孤児院で育った頭脳明晰なノーマン、活発なエマ、博識なレイはこの孤児院の真実に気が付き脱走を試みますが、事はそう単純ではなかった…
この子達本当に11歳かよ!と疑いたくなる頭脳戦。監視員である「ママ」をどう出し抜いて如何に情報を得て、どう脱走するのか。タイムリミットがある脱走劇にワクワクしますね。
DEATH NOTEが伏線をきちんと回収してミステリーとしてよかった(特に前半)ので、比較されがちですが、こちらは夜神月ほど完璧な主人公ではなく、主人公も3人を中心としているので、それが逆に魅力的です。またDEATH NOTEは「死神」の存在に疑問を抱いていない、すなわち世界設定に対処していくことはない純粋な対決バトルですが、この漫画はどうやら外敵(子供の呼ぶ鬼)の正体を突き止めていくのではないかと予感させます。
これから先「子供ならでは」の脱出劇を見せてくれるとさらに嬉しいのですが、さてどうでしょうか。
BEASTARS 明暗を分けたレゴシとルイの行く末は…
BEASTARS 6巻感想(5巻までのネタバレあり)
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レゴシは自分の狩猟本能、食い殺そうとしたことをハルに打ち明け、関係に変化は生じるのか?そして暴力団につかまってしまったルイの運命は?
この漫画はレゴシが主人公ですが、ルイは言うなれば裏主人公でしょうか。2匹は肉食と草食という大きな括りでも、性格でも対照的ですが、よくあるライバル関係とはちょっと違うんですよね。ルイはレゴシをライバルとして見ている節がありますが、レゴシ自身は尊敬している(というより勝てないと思っている)ので、張り合っていないんですね。ただ、少年漫画らしく、レゴシもどんどん成長していて、いずれルイと対決する時が来るのではないかと思っています。
6巻はレゴシの内面よりも周囲の人や世間の思いがよくわかるようなお話になっています。自分ではどうにも太刀打ちできないことに対して、レゴシは自分の信念をハルと寄り添っていくことで、ルイは他人を利用していくことで解決しようとしていきます。どちらが正しいというわけではなく、どちらもやり遂げるのは素晴らしく難しいことと思います。
俺自身はルイ寄りで、誰かと共有したり寄り添ったりするより人を利用して生きてきた気がします。(性格はレゴシにかなり近いのに…)本当にこの漫画は俺の心をえぐってくる!(誉め言葉)
BEASTARS 本能との葛藤を描く熱い青春ドラマ
BEASTARS 1-5巻感想(ネタばれ無し)
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俺はレゴシくんにあまりに強く共感して身悶えしています。そして「美しくも醜い世界」を見事に描くこの作品に震えています。
5巻までのテーマは大きく2つです。
主人公はハイイロオオカミのレゴシ。17歳で全寮制の高校に通っています。大型肉食獣にも関わらず内気な性格をしています。そんな彼はとあるきっかけで出会った1匹のウサギ「ハル」に対する自分の感情が何なのか悩んでいます。
それは「恋」なのか、はたまた本能的な「狩猟願望」なのか?
そして、物語の開始と同時に「食殺」(この世界では最もご法度とされる肉食獣が草食獣を食す目的で殺すこと)により、レゴシの所属する演劇部員テムが命を落とす事件が発生。この学園で何が起こっているのか、そして世のリーダー「ビースター」を目指すアカシカ「ルイ」を中心とする草食獣とレゴシのような肉食獣との隔たり、絶対的な「食うか食われるか」の世界とは何か?そんな重苦しいテーマも描かれています。
人間誰もが自分の欲求を抑えて生きていると思います。(特に学校を卒業後社会人になってからはそうでしょう。)そうしなければ秩序が保たれないですよね。この世界の住人(獣人?)もそうなのです。
そして自分の生きる意味を悩んでいる。レゴシはなぜ狼の自分が捕食対象のウサギに恋のようなあるいは狩ってしまいたいという本能を感じているのか、時には他人に当たり散らしてしまい、時には大人の「汚い世界」を見てしまい、苦悩しながらも進んでいきます。
俺は今社会人として世間に何をしていくべきか、大切な人に何をしてあげられるのか非常に悩んでいて、その気持ちがレゴシとシンクロして衝撃を受けました。
一方、漫画としては時にはコミカルで、他にも魅力的なキャラクター(幼馴染のジャック、部員のビル、レゴシを慕う後輩ジュノ、腕っぷしの強い医者パンダのゴウヒン等)がおり、そして何より「一枚絵」がとても上手いので、読んでいて楽しいです。ただし、刺激的なシーン(暴力・性描写)があるので、動物の主人公ですが小さい子供には勧められないです。(目安はレゴシと同じ高校生以上ですかね)
まだ物語の核心「誰がテムを殺したのか」は明らかになっておらず、これから楽しみです。
複雑な感情が絡まっていますが一言では、
「俺もレゴシのように一生懸命生きて恋したい!」以上!
梅雨明けましたね。ブログを再開します。
観測史上最も早く関東地方が梅雨明けしましたね。真夜中暑い中書き始めました。
久しく書いていなかったブログを本格的に再開したいと思います。なお今までの記事は消しました。。。
明日起きたらまた投稿しますが、冗談ではなく運命的な漫画に出会ってしまいどうしても感想を書きたくなったことと、その漫画に感化されてどうしても色々なことを発信していきたくなったことで、再開するに至りました。
その漫画は「BEASTARS」です。今単行本5巻まで読み終えました。週刊少年チャンピオンで連載中です。人間のように話し生活する動物の世界が舞台の漫画です。このように説明するとほのぼのとした漫画に聞こえますが、そうではなく胸が熱くなる青春ヒューマンドラマです(動物なのにヒューマンドラマとはこれ如何に)。
明日は読み終えた5巻までの感想を書きます。
本日は以上。それでは熱中症にお気をつけて!